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6月1日
帰りたかった家
yokosuka somewhere 4
幸田文。
幸田露伴の次女。
私は幸田露伴という名前は入試の時に丸覚えした文学史でしか
知らないんですが、どうも文豪と呼ばれる人らしいです。
長いこと、どうも、この幸田文と言う人が苦手でした。
それが、最近 以前読んだ 流れる や 父 を
又、読んでみようかと思いました。
昔読んで
「けっ!」とか思ったのに
今読むと、心に沁みるようにしみじみ
懐かしいのは……ま、手短に言うと歳とったって事だな。
「また、読んでみたい」とは
思いましたが本屋さんに
幸田文の文庫本なんてものが……ない。
ダビンチ・コード 関連本ばっかじゃん!
「ダビンチ・コードの嘘」
なんて本も出てる!
幸田文…無い。
じゃ、 amazonだ。
AMAZONって便利だねぇ。
幸田文の本を検索して、買い物かごに入れたら
「この本を買った人はこんな本も買っています」
どれどれ?
青木 玉?
幸田文の 娘なの?
文が婚家から戻り、露伴と暮らす日々
一緒だったお嬢さんの玉さんも
優れた書き手らしいです。
…知らなかった。
それでは、amazonの言いなりになって
買ってみましょう。
…じゃなくて
題名にひかれて買いました。
帰りたかった家
読むのが惜しいような気がして
読まずに置いてあるままなので
玉さんの帰りたかった家が
離婚して離れた父と共に暮らした家だったのか
露伴と母と共に暮らした小石川の家だったのかは
わかりません。
先日 車で走っていると
夫が途中で車を止めました。
夫は車を降りて、
「待っててね」とも
「おいで」とも言わずに、 どっかに行ってしまいました。
じゃ、あたしもどっかに行ってみましょう。
あ!!
入居していた方の引越しも済んで
取り壊し直前の 市営住宅のようです。
良くカメラ持ってたじゃん って思うでしょ?
携帯電話です。
凄いねぇ、最近の携帯って。
この住宅が建った頃から生きてる
おばさんは驚くよ、ホント。
2001年 宇宙の旅って言う映画はあったけど
携帯電話なんて物が出来て、それで写真が撮れるなんて
話は無かったんだから。
垣根も塀も無く、同じ建物がいくつか並んでいます。
私が小さい頃住んだ家もこのような濡れ縁があり
ここに座って、足をぶらぶらさせて
友達とオヤツを食べました。
こんな感じの庭があって、私はここに落とし穴を
せっせと掘って、庭の向こうの離れに住んでいた
叔父が夜帰ってくるのを、落としました。
穴を掘った上に、枝を集めて来てそれを
網目状に組んでフタをし、その上に葉っぱを乗せる。
こういう竿の下をくぐって、遊んでいて
ぶら下がっている洗濯物にひっかかり
竿ごと地面にベタっと落としたりしましたっけ。
用もないのに
濡れ縁の下を覗きこんでいて、
頭から落ちたりとか…。
どの家も 大事に暮らしを守っていたように
庭にも玄関前にも 様々な木があり
住む人がいなくなった後もそれは
家を守るように青く息づいていました。
こんな暖かな懐かしい家を離れた人たちは
どうしているんだろう…
足を存分に蚊に食われながら
思いを馳せていると
なにやら玄関のガラス戸に書付があります。
ごめんなさい。
ちょっと、おじゃまします。
新しい家でもどうか、元気で幸せに暮らして
くれますように…と思いました。
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…そうこうしていると、
足は蚊に 益々やりたい放題に喰われてかゆいし
おしっこ したくなるし…
夫を探して
「足が痒い」と言うと
「じゃ、帰ろうか」という事で車に戻る途中
あ!にゃんこっ!
…じっとしてます。
ちかづいても、逃げません。
こんなに近づいても、そのまんま。
私が、
「ねこちゃん、こんにちわ。
にゃ〜、にゃ〜」と言って機嫌を取っているのに対して
「なんだよ、おまえ」…みたいな感じ。
「馬鹿だな。人間の癖に、『にゃ〜』だって。
下手なんだよ」
「人の家 じろじろ見てヤナ感じ。
鰹節ぐらい持って来いよ。
礼儀知らねぇ奴だな。 」 とか思っているご様子。
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