2006 日本広告大賞

雑誌広告部門
参加賞 受賞作品

(掲載紙 オレンジ・ページ 主婦の友 レタスクラブ)



モデル シオベスタ氏の喜びの言葉

受賞の報を受けて、 ハリウッドで撮影中のシオ氏は
共同通信のインタビューに応えて以下の様に述べた。
(共同 ワシントン 代表取材)

知らせを受けた時には同僚が周りにいたこともあって
気が大きくなっていたせいか

「いやぁ…俺ほどの男を使えば、受賞は当たり前だろう」
と思ったが
家に帰って一人になってみると生来の気が小さい性格が出て

「通勤途中の地下鉄で
『失礼ですが、ポスターの方じゃ、ありませんか?』
と 声を掛けられた時 襟の擦り切れたポロシャツを着てるのは
そりゃ、どう考えても まずいだろう…」とか

「社内報に載るかも。…そう言やぁ、スーツが ねーんだよな。」
とか ネチネチ考えているとマジ不安で寝れなくなり
用も無いのに田舎の母親に電話して不審がられた 。

しかし翌朝目が覚めて
「そうだ、今こそ、今まで俺を尻目に上手いことやりやがっている
ヤツラを一気に見返すチャンスだ。美女に囲まれる生活も悪くない」

と思うと、もの凄く元気が出て地下鉄の駅まで、
頭を振りながら スキップで行くと気持ち悪くなったが

「世界の美女達を相手にするにはまず体力だ」
と思い力を振り絞って
一段とばしで、階段を降りきった所で、

「ガラス磨きの広告を見てるのは主婦じゃねーかよ。
ありえねーだろ 」

と 気づき力尽きた。



天国から地獄を3往復するような
気分を味わって、職場につく頃には仕事前だというのに
すでに ぐったり疲れていた。

EVホールで俺より、20も若い後輩が
「しおさん、昨日も乳もみですか?」などと
内心思っていそうな顔で
「おはようございます」と言いやがったので

「どうだ?やってるか?しっかりやれよ」
などと訳のわからない事を言っておいた。

しかし、考えるに…
ガラス磨きではなく
若い、綺麗なお姉さんが見そうな
ヌーブラとかの広告の仕事を取って来れない
聡子の営業力の無さがつくづく悔やまれる。

受賞後第一作の、製作依頼は殺到しているようで

養命酒と 救心なんだけど、どっちにする?」と
聡子から電話があったが
受けるかどうかは考え中だ。

 

あ、受賞は嬉しいです。

しかし、受賞理由っていうのが
「いつもチョコマカしている、シオベスタを
写真を撮る間じっとさせてブレてない写真を撮った功績による」
っていうのが…

そういう事  言うなよ…。

「カメラの横で助手が、 ガラガラを振っていた」
とか思った上に まるで見たように人に言う奴が
絶対にいるんだから
そういう事、言うんじゃねーよ 。

聡子に助手なんてもんは いねーよ。

「ちょっと!!じっとしてなさいってば!」って
怒鳴る位しか 能の無い女なんだよ、あれは。

どうもありがとうございました。
聡子さん おめでとう。



the original photo is here
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Alternative scene
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