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4月16日

この前の日記に書きましたように
私は中学生になったら子供と遊ばない。

遊ばないだけでなく、子供の話も聞かない。
聞いているけれど、聞いてない。

ひどい話ですよね。


理由…

つまんないから。
聞いていてもわかんないから。

ひどいよねぇ。




だから、時々こういう事がある。

「あのね、あのね、ママ 今日 優花と遊びに行ったじゃん?
ビーナスフォートに行ったんだよ!!」

「ふーーん、良かったね」

「それでさ、それでさ、プリクラ撮ってさ したらさ、美香がさ
○×#%&=!(意味不明)」

「そうなのかぁ…」

「それから、お腹減ったから皆で 冷やし中華食べたの。大盛り!!」

「へぇ、いいねぇ。」

 



「……ママ、やっぱり、アタシの話聞いてない!!」
「聞いてんじゃんよ!さっきから!!」

「今、冬だよ!!冷やし中華なんか、
あるわけないじゃん!!!」

「あ…。」

「『あ…』じゃないよ!もう!」

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私は
「 中学生になったら
なんでも自分でやってくれ…」
と思っている。

…ですから、大学受験の時にも
願書も見なかったし、手続きもしなかった。

その 長女が今年は就職活動だって。

秋から連日の会社訪問をして、どうも
ヘトヘトになっているご様子。

四月からは、実際の試験が始まりました。

じゃ、ちょっと話でも聞いてやるかね。

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ビジョンとか目標とか夢とか将来設計とか…
なんも考えてない娘は
まず、手始めに、祖父の勤めていた会社を受けることにしました。


え?なんで?
そういう仕事がしたかったの?
ってか、何してる会社か知ってんの、お前?

…あたしだって、良く知らないのに。




志望動機


じぃじが、入れたんだから、アタシも入れるだろう…多分。

なんら、根拠のない楽観論

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今の採用試験の仕組みが、
何回聞いても理解できないので、
間違いがあるかも知れませんが…。

説明会に行く段階で、会社には
エントリーシートという、履歴書みたいなものを
ネットで送るらしい。


行きました。じぃじが勤めていた会社。

83歳の じぃじに、
「ダイジョブだよ。あそこの会社は、『はい、はい』って
言ってたら入れちゃうからね」といわれて
自信満々で。


説明会での質疑応答だか、いきなり訳がわからない
難しい話になり、
「え?皆、わかってんの?」と
娘が、ボーっとしていると

なんだか、自己紹介に続いてなんか言っている。

「東○大学 大学院 吉田修三です」
「筑○大学 大学院 清水俊一です」
とかなんとか…

え?あたしの番?
なに?大学名に続いて名前を言うのがお約束なの?



東○大学 筑○大学…しかも 大学院…の次が
あたし…?

で、つい…

「あの…すみません。 あの ○○女子大で…」
と言ってしまったらしい。


なんで、アタシが謝んなきゃいけないんだよーーー!!
…自分が勝手に謝ったんじゃん。

わははーーー!!!!

あんたの話はつまんないから聞きたくなかったけど
面白いじゃん!!

 

「ママ、笑い事じゃないよ!
あたしね、自分の頭の周りを電光掲示板みたいのが
場違い』って書いて ぐるぐる 回ってるそんな感じだったんだよ!
ほら、ホリエモンが なんかした時にテレビに出てたあれ。 」


コレのこと?

( うん…この電工掲示板 良くテレビに

出てるね。ぐるぐる回ってるよね。)


これも「ホリエモンがなんかした時に出てたあれ 」
としか 言えないヤツはやっぱり無理だろう。

こんな感じだったのね。



あたし…「いたたまれない」というのを
人生で初めて経験したよ。
恥かきに行った様なもんだよ。


「うはははーー。面白いーー。
じゃ、なによアンタ、
自信満々で臨んだ最初の会社で…
早くも玉砕しちゃったの?」

「…玉砕だったら、まだいいんだよ」

「じゃ、なに?」

「あのねー、私ね、ホントに日本語の意味をつくづく
痛感したんだよ。

『門前払い』ってこう言う事なんだなぁ…って。」

爆笑!!!
あんた、面白いね!!
もっとして!

「ひどい!他人事だと思って。」


だって、他人事だもん。

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ま、こんな事があって、
門前払いを喰らわされなかった会社の
試験に進むことが出来ました。

話を聞いていると、やたら
「人事の人が こう言った」というのが多い。


「なによ、あんた、『人事、人事って!』 」
と言って、私も自分の就職試験を思い出しました。

知り合いもいない所に集められた受験者は皆不安。

不安の前に、初めてのビル、エレベータ ホールを中心に
左右対称に同じ部屋が沢山あるフロアで、
自分が今、32階の…どこにいるのかもわかんない。
オシッコ行ったら、迷子になる…というのがホントにある。

おじさん達は皆 スーツで見分けがつかない。



それで、会社側は 30人とかに1人…人事の担当者を付けてくれた。

もう、この人が頼り。
地獄に仏みたいなもん。



幼稚園の先生状態。
どこに行くのにも、書類を持ったこの人を先頭にゾロゾロ行く。


皆 緊張してるから
「大丈夫ですよ。僕だって入れたんだから。」
みたいに、励ます、励ます。


一次 二次と進んで来るうちに
もう、監督と選手…みたいになってる。

面接の前に緊張して、青くなってる女の子には
「僕…おわるまで外で待ってますから。ここの廊下で…。
だからね、そんなに緊張しないで。」
って言ってた。

人事の方も、情が移るのか
自分が担当した学生には受からせたい。

試験が終わるたびに
「どうだった?できた?」

廊下で、別の人事担当につれられた
受験者と、すれ違ったりすると
「いいか、アイツらには負けるなよ」
みたいな感じ。

そんなこんなで、試験開始から一ヶ月以上経ち
「サイヨウ ケッテイ ダクヒ ヘンデン アレ」という
電報を受け取った時には翌日、その電報を握って
人事課に行きましたっけ、電報見せに。

親より、学校の先生より 採用をしらせたかったのは
人事課の担当者だった。

電報…というのが、時代でしょう?
電話が、なかったんじゃないからね。
メールというのが無かった時代、
電話で行き違いがあると困るという事で
「電報」

あ、そうだ、その前に
「ダクヒ ヘンデン アレ」 の意味がわからずに
会社に電話して聞いたんだっけ。

「諾否 返電 有れ」だって。
つまり、入社の意志があるか、電話しろという意味。
意味、わからずに電話したんだから
同じだったけど。

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娘はまだ試験中です。

今日も、試験に行きました。

「総合受付のお姉さんが、
『頑張って下さいね』って言ってくれた
嬉しかった」

合否はどうあれ、人に丁寧に接するというのは
どれほど良いことなのか、娘は身を持って
わかった様に思います。

まだ、始まったばかりの就職試験
どの会社で、どういう仕事をするか
わかりませんが、
今回、自分が嬉しかった事、忘れないようにして欲しいと
思います。


今まで、家庭と学校という守られた中にいて
今、社会に出て行く不安で一杯の
就職活動生、皆、頑張れ。

今、電車の中でたくさん見かける
似合わない スーツを着ている子供たちを見ると 思う

「みんな、頑張れ!」

「不採通知を受け取った翌日に
泣きそうになりながら、また、新しい会社の
説明会に行く子もいるんだろうな」と思うと
頼りないスーツの後姿に 思う。

「頑張れ!」



…そして、そう思っている自分を 思う。

「……年とったんだな」

 

 

私の母が、この子が2歳ごろ
一生懸命ごはんを食べてるのを見ては
「ママが作ってくれたものを、一生懸命食べて、
えらいねぇ、可愛いねぇ」
と言っては 涙ぐんでた。

「ごはん食べるのは当たり前じゃないか。
バカじゃなかろうか。メンドクサイ、ババァだ」と
思ったのを反省する次第。



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