[トップへ戻る]



[公開レッスン]第7回

  露出とピント」  谷野聡子
ピントっていうのは真ん中に合うんだから、
真ん中のものに露出を合わせるんでしょうか。

そうじゃないと、露出は合ってるんだけど
ピントは合ってないという事になるんですか?


                                かやまミート             

まず、ピントを合わせる部品と露出をあわせる部品は別のものです。

@ピントを合わせる→オートフォーカスの部品
A露出を合わせる→露出計

カメラの中にはこの2種類の部品が入っています
なぜ谷野さんが“ピント”と“露出”を混同しているかというと
オートフォーカスも露出計も、シャッターボタンを半分押した状態で
同時に動き出すからかもしれませんね。

でも実際には2つは別々の仕事です。

次に、ほとんどのカメラは
*真ん中にピントが合うように作られている
*画面の“中心部”の露出を優先する
*画面の中で“多くを占める部分”の露出を優先する
*画面の中にある“※強い光”を測って露出に反映させようとする
・・・といった感じに作られています。(※太陽など)

ピントや露出の決定にはカメラによって若干クセのようなものがありますが
大雑把に言って上のようなものだと思っておいて下さい。

ですから、基本的な使い方としては
@自分が“主役”にしたいものをまず画面の中心に持ってくる
Aシャッター半分押し(この時点でピントと露出が主役に固定されます)
B構図を決めてシャッターを切る→撮影
という順序になります

(※一般的にシャッター半分押しはシャッター半押し・フォーカスロックともいいます)

上に書いた@〜Bの手順を具体的に説明すると・・・

たとえば、作例Aのような写真を谷野さんが撮りたかったとします
その場合・・・

@[自分が“主役”にしたいものをまず画面の中心に持ってくる]
作例Bにあるように主役であるコートを画面の中央にいったん配置します
この時点で

*画面の“中心部”であるコートの露出を優先する
*画面の中で“多くを占める部分”であるコートの露出を優先する

状態になっています。

A[シャッター半分押し]
シャッターを半押しする事で露出もピントも同時にコートにロックされます

B[構図を決めてシャッターを切る→撮影]
シャッターを半押しにしたまま構図を作例Aの位置まで持ってきて
シャッターを切ります。

・・・この一連の操作で作例Aのような写真になります。
露出もピントもコートに合っているのが分かるでしょうか?

もしも構図だけ決めてシャッターを切った場合
作例Cのように露出もピントも外の風景に合ってしまいます。
これは・・・

*真ん中にピントが合うように作られている
*画面の中にある強い光(この場合表の風景)を測って露出に反映させようとする

・・・からです。

というわけで前置きが長くなりましたが、やっと質問の答えです・・・(笑)

>ピントっていうのは真ん中に合うんだから、
>真ん中のものに露出を合わせるのか…とか。

そうですね、すごく大雑把な答えですが
今は真ん中で露出をあわせて、自分の思ったアングルに変えてから
撮影するという手順を意識的にやってもらえば
大きく外れることはないと思いますよ。

>じゃないと、露出は合ってるんだけど
>ピントは合ってないという事になりゃしないか…と。

“露出は合っていて、ピントが合っていない”

という状況は比較的少ないかもしれませが、逆に

“ピントは合っていて露出は合っていない”

という状況は頻繁にあります。むしろ

“ピントも露出も合っている”

といった場合のほうが少ないといえるでしょう。
よほど特殊な条件でない限り、画面の中央でピントと露出を合わせ
それでも露出が思ったようにならない場合に露出補正をする。
・・・といった、使い方がごく標準的かもしれません。

現在のコンパクトデジタルカメラには
ほとんどスポット測光という機能がついています。

これは画面の中心のほんの一部分だけの露出を測りますので
かなり厳密に露出決定ができます。
もし面倒でなければ説明書を見ながらトライしてみてもいいかもしれません。

 





 

[トップへ戻る]